第12回世界有機スズ環境計画(ORTEP)会議(日本)1994年|「生命と微量元素」講座<荒川泰昭>

「生命と微量元素」講座

「有機スズ環境計画」世界会議(日本)

第12回有機スズ環境計画(ORTEP)世界会議(日本)1994年

第12回有機スズ環境計画(ORTEP)世界会議(日本) 特別招待講演  
1994年10月(52歳)

荒川泰昭

▼ 会場:ホテルはまつ(日本・郡山)
<特別招待講演&座長>
日本中が水銀、鉛、カドミウム、ヒ素などによる公害問題で苦悩している頃、先取りをして、これら物質に替わり将来問題を起こし得る物質は何かを検索し、水銀、鉛などに替わり工業界、農水産業界、食品業界等において最も頻用され、地球上に残存し得る(水、空気、光、温度などに安定な)物質として有機スズを取り上げ、研究を開始した。

有機スズは化学構造上、多種多様の生物活性を示すが、とくに亜鉛と拮抗して免疫系、脳神経系、内分泌系などあらゆる生命機能の応答に絡み、構造に応じて、有益な作用としては抗がん作用や抗炎症作用を、また有害作用としては一過性の免疫毒性、脳神経毒性、内分泌(ホルモン)毒性、生殖毒性などを持つことを見出した。

この有機スズの研究は、その後とくに抗がん剤の開発など有効利用の面と食器・食品包装紙汚染由来の食品汚染や船底塗料由来の海洋汚染など有害な面の功罪両面で発展し、世界が注目するところとなった。

例えば、研究を開始して3〜4年後、抗がん剤の開発など有効利用の面では、米国の国立がん研究所(NCI)や有機&無機にわたる元素の生物活性を探索する世界の化学者たちの興味の中心となり、多くの国際会議が発足し、毎年主要国で持ち回り開催された。

また有害な面では、同様に研究開始3〜4年後、この研究が食品汚染や海洋汚染の問題発覚と共に、WHO特別委員会や米国商務省(NBS)や海軍研究所等の目に留まり、これら機関をはじめロックフェラー大学など全米の各大学から招聘、講演、研究指導、研究協力などを要請されるところとなる。

海洋汚染に関しては、これに端を発して、さらに、この研究が全米からヨーロッパへと波及し、多くの国際会議も発足し、海洋汚染など世界レベルの環境問題へと発展した。そして、この研究はその後10年以上を経過した後、さらに雌雄変換など生態系の攪乱問題へと発展し、現在の環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)問題として認識されるに至っている。

ホテルはまつ

ホテルはまつ

ホテルはまつ

会場:ホテルはまつ(日本・郡山)
▼ 特別招待講演

第12回有機スズ環境計画世界会議

第12回有機スズ環境計画世界会議

第12回有機スズ環境計画世界会議

特別招待講演 
▼ 会長招宴&エクスカーション

第12回有機スズ環境計画世界会議

第12回有機スズ環境計画世界会議

第12回有機スズ環境計画世界会議

第12回有機スズ環境計画世界会議

第12回有機スズ環境計画世界会議

会長招宴
エクスカーション:裏磐梯高原、会津鶴ヶ城
(裏磐梯高原ホテルにて休憩)

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