ヒメシャラのコガネムシ被害|「生命と微量元素」講座<荒川泰昭>

「生命と微量元素」講座

ヒメシャラのコガネムシ被害

猛暑の中、ヒメシャラにコガネムシの急襲  2015年8月8日〜

▼ コガネムシの異常発生か、ヒメシャラへの急襲が連日続く
1本のヒメシャラあたり、1度に35匹ほどのアオドウガネが捕獲された。若葉中心に食され、新生の小枝で葉が1枚も無くなるなど、気付かない間に被害が拡大していた。
5月に、コガネムシ防除対策として、オルトランDX粒剤(アセフェート/クロチアニジン)200g、フルスウイング(クロチアニジン水和剤)100gなどの薬剤散布で土壌処理をし、その後の土中掘り起しで、土中には幼虫が存在しないことを確認している。
しかも、発見の都度、駆除しているにもかかわらず、8月中この急襲は毎日のように続いている。したがって、今回の発生は他所からの飛来のものであり、温床である近隣他所での防除対策が成されない限り防ぎようがない。

ヒメシャラのコガネムシ被害

ヒメシャラのコガネムシ被害

ヒメシャラのコガネムシ被害

ヒメシャラのコガネムシ被害

ヒメシャラのコガネムシ被害

ヒメシャラのコガネムシ被害

ヒメシャラのコガネムシ被害

ヒメシャラのコガネムシ被害

若葉中心に食され、新生の小枝で葉が1枚も無くなる等の被害拡大
▼ コガネムシの被害
コガネムシの被害には、幼虫の被害と成虫の被害がある。幼虫による被害は土中における植物の根の食害である。このために幼虫は「ジムシ」や「根切虫」とも呼ばれている。養分の吸収が阻害され生育が悪くなり、大発生の場合は、苗だけでなく樹木が枯れる要因ともなる。成虫による被害は成虫が出現する6月〜8月頃から発生し、葉を葉脈だけ残して網目状に食害するため生育や美観が損なわれる。

種類によって異なるが、5月頃より成虫が現われ、雌成虫は交尾後、土中に産卵する。通常は2回脱皮して終齢(3齢)となり、3回目の脱皮でサナギ(蛹)になる。冬は幼虫の状態で越冬し、春先に蛹になるという年1回の発生サイクルであるが、寒い地方では卵から成虫になるまで2年かかることもある。産卵時期には、畑や芝地、落ち葉や有機物などの多い土中に卵を数十個ずつ数日間にわたって産み付ける。幼虫は2〜3cm程度で、頭部が黒や茶系で体色は乳白色をしており、U字形の状態で土中に生息する。暖かい時期は比較的地表面で活動するが、寒くなるにつれ地中深く潜るようになる。成虫は飛行移動するため、加害場所に必ずいるとは限らない。

土に有機物を多く施すと、コガネムシが多発するといわれている。落ち葉や有機物に卵を産み付けるので、腐葉土や堆肥を作る時は、ビニールなどでおおい、幼虫駆除のためにダイアジノン粒剤などを土に混ぜておくことが必要である。
成虫、幼虫が害虫として知られるコガネムシの種類には、アシナガコガネ、ビロードコガネ類、クロコガネ、マメコガネ、スジコガネ、アオドウガネ、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ、セマダラコガネ、コアオハナムグリ、サクラコガネなどがある。
被害を多く受ける樹木として、 サクラ、カキ、クリ、クヌギ、バラ、アジサイ、カリン、ブドウ、スモモ、リンゴなどがある。その他、キーウィ、キャベツ、サツマイモ、サトイモ、スイカ、ラッカセイなどの野菜やカーネーション、ダリア、ハナショウブ、ベゴニア、アイリス、マリーゴールドなどの花も被害を受ける。
▼ コガネムシの幼虫

コガネムシの幼虫

コガネムシの幼虫

コガネムシ防除対策として、オルトランDX粒剤(アセフェート/クロチアニジン)200g、フルスウイング(クロチアニジン水和剤)100gなどの薬剤散布で土壌処理する以前に土中より見つかった幼虫。(2013年10月に撮影)

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