アジア人を蝕むPM2.5(微小粒子状物質)|「生命と微量元素」講座<荒川泰昭>

「生命と微量元素」講座

アジア人を蝕むPM2.5(微小粒子状物質)

国際的資質の欠如 無能政治の象徴ー大気汚染!

■ PM2.5とは
PM2.5は「Particulate Matter 2.5㎛」の略。つまり直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質を指す用語であるが、2.5㎛(=1000分の2.5ミリ)より大きい直径の粒子も混ざっており、すべてが2.5以下であるという訳ではない。実際に表面的なデータで比較すると、多くの場合PM2.5に値するのはSPM(浮遊粒子状物質)の7割以上である。すなわち、若干、SPMには土ほこりが含まれ、PM2.5には黄砂が含まれる。
PM2.5汚染情報は,地表付近から高度約200mまでの平均質量濃度から算出されており、シミュレーションは水平方向約35kmの格子点間隔で行われている。黄砂以外で空が霞んだ場合、「煙霧」と記録されるが、この「煙霧」の原因のほとんどは高濃度のPM2.5によるものである。人体影響としては、ぜんそく、肺がん、脳梗塞などを誘発する要因となる。
▼ 冬期(12月)

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▼ 春期(5月)

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▼ 夏期(6月〜7月)

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PM2.5濃度凡例

PM2.5汚染

環境省大気汚染物質広域監視システム
Atmospheric Environmental Regional Observation System (AEROS) 提供
SPRINTARS開発チームより提供されている大気汚染PM2.5飛来予報(予測値) を、時事記録の保存用に、画像加工し、編集した。冬期(2015年12月)より夏期(2016年7月)にかけての半年間をまとめた。季節の風向きにより汚染状況が異なる。
■ 粒子状物質の発生源および組成
粒子状物質は、発生源や組成から2つに大別される。1)物の燃焼などによって微粒子として直接大気中に放出されるもの(一次生成粒子)と、2)硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、揮発性有機化合物(VOC)などのガス状大気汚染物質が主として環境大気中での化学反応により粒子化したもの(二次生成粒子)がある。
一次生成粒子の発生源としては、煤煙、粉塵、タイヤ摩耗粉塵など石炭や石油の燃焼による排気や鉱物、堆積物など物の破砕などにより発生する人為的な起源のものと、土壌粒子、海塩粒子、植物性粒子、動物性粒子、カビの胞子など土壌、海洋、火山などの自然的な起源のものがある。
二次生成粒子の成分は、硫酸塩 (SO42−)、硝酸塩 (NO3−)、アンモニウム塩 (NH4+)、水素化合物、多環芳香族炭化水素 (PAH) などの有機化合物、また鉛 (Pb)、カドミウム (Cd)、ニッケル (Ni)、マンガン (Mn)、鉄 (Fe) 、銅 (Cu)、亜鉛 (Zn)、バナジウム (V)などの金属、吸湿粒子などであるが、その発生源は石炭や石油、木材の燃焼、製鉄などの金属製錬、原材料の高熱処理などである。
■ 人体影響
疫学的には、粒子状物質の濃度が高いほど呼吸器疾患心疾患による死亡率が高くなる。また、PM10や浮遊粒子状物質よりもPM2.5のほうが健康影響との相関性が高い。とくに、5㎛以下の微粒子から成る吸入性粒子、吸入性粉塵 (RSP))は、肺の奥に達して沈着する可能性があり、短期曝露による急性影響、長期曝露による慢性影響が、それぞれ死亡および呼吸器系疾患、循環器系疾患を誘発する要因となる。

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