ヤマモモの実 −今年は豊作−|「生命と微量元素」講座<荒川泰昭>

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ヤマモモの実 ―今年は豊作―  2015年5月21日

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモ(山桃、学名: Morella rubra)は、ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑広葉高木樹、またその果実のことで、日本(関東より西)、中国南部〜インドに自生する。庭木として優れた性質があり、昔から神社、寺院ではよく植え込まれ、多くの用途がある。
和名の由来は、山に生えモモのような果実をつけることによる。別名として楊梅(ようばい)、山桜桃、火実などがあり、古代から和歌などにも詠まれる。
雄木と雌木があり、雌木は梅雨時期にルビー色の美しい果実を付ける。この果実は平安時代から食用として親しまれている。

雌雄異株のため結実には雄株が必要であるが、雄株を近くに3本植えており雌株の結実性は比較的高い。6月ごろに黒赤色の果実を結ぶ。実はほぼ球形で暗赤色、表面に粒状突起を密生する。この突起はつやがあるので、外見的には小粒の赤いビーズを一面に並べたように見える。

実は、梅、蘇坊と一緒にして絹や木綿を茶系統に染める。例えば、灰汁、アルミナ、スズの媒染で黄色と黄茶、銅媒染で金茶、銅と鉄の混合媒染で海松色、鉄と石灰の混合で昆布茶色に染める。また、実は赤から黒っぽくなるにつれ甘くなる。古くから甘酸っぱい実は食用にされ、ジャムや果実酒に加工される。

樹皮は三宅丹後、鳶八丈を生み出した染料のもとになったとされ、漁網を染める渋の原料になる。また、樹皮は楊梅皮(ようばいひ)という生薬で、古くは婦人病の薬として使われた。タンニンに富むので止瀉作用がある。消炎作用もあるので、筋肉痛や腰痛用の膏薬に配合されることもある。

「古事記」で、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が「桃の子(み)」を投げつけて黄泉(よみ)の国の雷神を退散させる、という部分があり、この「桃の子(み)」は山桃の実だとの説がある。また、李白は「江北荷花開く、江南楊梅熟す」と詠み、芭蕉翁も「やまももの落つる音なし五月雨」と詠んでいる。

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモの実

ヤマモモの実

2015年6月5日〜
6月に入り、実は赤色に変色し、熟し始める。表面は粒状突起が密生する。

ヤマモモの実

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ヤマモモの実

ヤマモモの実

2015年6月12日〜
実は熟し、赤色が黒っぽくなるにつれ、甘味を増す。

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