日本における西洋医学のあけぼのと血縁(メモ)|「生命と微量元素」講座<荒川泰昭>

「生命と微量元素」講座

日本における西洋医学のあけぼのと血縁

佐藤泰然・松本良順、花岡真節、神中正雄・正一、緒方正規・規雄ほか

日本における西洋医学のあけぼのと血縁(メモ)

■ 花岡真節と松本良順(佐藤順)と佐藤泰然

花岡真節:
将軍家奥医師(将軍侍医)。東京大学医学部付属病院・初代病院長。佐倉順天堂の創始者・佐藤泰然の妹きせの娘・佐喜を妻とし、佐藤泰然の息子・松本良順と共に幕府の内密命を受け、長崎に赴き長崎医学校を設立、ポンペ、シーボルトの指導を受ける。江戸に帰還後、佐藤泰然の娘つるの婿・林洞海、松本良順(内科学)らと江戸医学所、東京医学校(のちの東京大学医学部)を設立し、解剖学の教授となる。

花岡真節 東大病院初代院長

松本良順

佐藤泰然

花岡真節
松本良順
佐藤泰然
花岡真節 東大病院初代病院長、別名(桐原玄海、桐原真節)、幕府奥医師(漢方医、蘭方医)、将軍家侍医(家茂他)、松本良順と共に長崎医学校、江戸(西洋)医学所(のちの東大医)開設、ボンベ、シーボルトの弟子、江戸(西洋)医学所教授(解剖学)、維新後、大学東校(のちの東大医)教授、東京帝国大学医学部教授、初代第一医院(東大病院)院長、初代医学部長(患者に陸奥宗光)
松本良順 佐藤泰然の次男 順 (松本家へ養子)、男爵勅選貴族院議員 幕府医官・松本良甫(泰然親友)の養子、幕府奥医師法眼(蘭方系)、将軍家侍医、幕府の命を受け長崎医学校、江戸医学所(のち東大医)開設、ボンベの弟子、江戸医学所頭取(洪庵の後任)教授(内科学)、将軍家茂の臨終を看取る 慶喜、篤姫の主治医 初代帝国陸軍軍医総監、日本軍医制度確立、「養生法」刊行(日本初の西洋衛生学の紹介)
佐藤泰然 「佐倉順天堂」の始祖、旗本伊奈家(荒川家庶流)に仕え、三十歳で志す。佐倉藩医(蘭方系)、蘭学先進医療と人材育成
■ 神中正雄と神中正一

神中正一 整形外科学確立の祖

神中正一 整形外科学確立の祖

神中整形外科学(初版および改訂22版)

神中 正一
神中正一 整形外科学確立の祖。九州帝大医学部整形外科学教授、わが国の整形外科学を確立。名著「神中整形外科学」は後世、わが国のバイブル的書として有名(写真右は初版および改訂22版)。世界百傑出人の一人(東京帝大卒)

神中正雄

神中正雄

神中 正雄
神中正雄 神中正一の父。神戸医界の元老。兵神病院長、大津公立病院医学校長、兵庫県立神戸病院長、兵庫県立姫路病院長(知事・伊藤博文・陸奥宗光により招聘)、県立神戸医学校(のちの神戸大医)にて白井剛策、小石第二郎、ヘイデン、神田知二郎らと医学教育 (東京帝大医卒)
■ 緒方正規と岡田和一郎と榊 綽(ゆたか)

榊 綽(ゆたか):
杉田梅里塾で箕作阮甫と同門、開成所(幕府洋学教育機関)(東京大学源流)活字御用、維新駿府へ、静岡学問所教授、沼津兵学校教授  長男は淑(はじめ)、長女の小梅は緒方正規の室、次女の徳子は岡田和一郎の室 

緒方正規

榊はじめ

岡田和一郎

緒方正規
榊 淑(はじめ
岡田和一郎
緒方正規 衛生学の祖。日本の衛生学・細菌学の基礎確立。東京帝国大学医科大学学長、東京帝国大学医学部初代衛生学・微菌学教授。助手に長輿専斎、北里柴三郎、門下に森鴎外。明治維新医界創設の巨人の一人。熊本医学校マンスフェルトの弟子
榊 淑(はじめ) 精神病学の祖。日本最初の精神病学教室開設。東京帝国大学医学部初代精神病学教授。淑(はじめ)の弟の保三郎は九州帝大医科大学・精神医学教授、妹の小梅(長女)は緒方正規の室、徳子(次女)は岡田和一郎の室 
岡田和一郎 耳鼻咽喉科学の祖。東京帝国大学医学部 初代耳鼻咽喉科教授。大日本耳鼻咽喉科学会設立・会頭、聖路加国際病院・三井記念病院設立、昭和医専設立・理事長・校長。文化勲章 
■ 神中正一と緒方規雄  

岸上鎌吉:
日本の動物学・水産学の権威、動物分類学の基礎を築く、東京帝国大農科大学水産学科創設 同大・水産学科初代教授  娘の愛(長女)は神中正一の室、夏子(次女)は緒方規雄の室

緒方規雄

日本ツツガムシ病 緒方規雄

緒方正規 緒方規雄

緒方 規雄
緒方規雄 緒方正規の子。千葉大学医学部初代細菌学教室教授、ドイツに留学後、千葉医大(現千葉大医学部)教授、のち東邦大、日本歯大教授 昭和4年にツツガムシ病のリケッチア病原体説を確立し、浅川賞、野口英世医学賞を受賞。著作に「日本恙虫(つつがむし)病」(写真中)。東京帝国大医学部卒(後任の羽里彦左衛門教授は東大医学部衛生学教授として転任)

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